【リヴァイ兵士長が語る】日暮里・千根や──三つの流派を操る“うなぎの総本山”
関東・関西・名古屋……三流派を一軒で食える店など、そうあるものじゃない。」
ブログを書くなら、まずこの一言を読者に叩きつけるべきだ。
日暮里という下町の情緒あふれる街に、うなぎの深淵がひっそり存在している。
その名は 千根や。
下町の店と侮るな。
ここは“ただのうなぎ屋”ではない。
三流派の蒲焼きを一度に味わえる、全国でも珍しい戦場だ。

■ 日暮里の小路に潜む“本格うなぎ”の砦
谷中銀座へ向かう途中、静かな道の奥に現れるのが千根やだ。
カウンター中心の小さな店で、気取った銀座のうなぎ屋とは違う。
ただし──
焼きの技術、タレの深み、流派の再現度はどこに出しても恥じないレベル。
炭火でじっくり火を入れ、
身はふっくら、皮は香ばしく、タレは甘みと旨味のバランスが絶妙。
“町のうなぎ屋”の皮をかぶった
職人の巣 と言っていい。
■ 三大流派を完全網羅──ここが千根や最大の武器
うなぎの世界には大きく三つの流派がある。
そして千根やは、それらを全て網羅している。
普通の店では絶対にやらない芸当だ。
理由は単純。
どれも焼き方も仕込みもタレも違うからだ。
だが千根やは、それを当たり前のように並べてくる。

① 関東風うな重(蒸し → 炭火焼)
ふわっと柔らかい身。
蒸してから焼く関東流は、上品でタレがじんわり染みるのが特徴だ。
“うなぎの優しさ”を知りたいなら、まずこれだ。
② 関西風 まむし重(地焼き + 二重構造)
蒸さずに焼き切る関西流。
皮はパリッ、香ばしさが段違い。
さらに驚くべきは“まむし”という構造。
ご飯の間にも蒲焼が潜んでいる。
つまり、
上からも、下からも、うなぎの攻撃が飛んでくる。
噛むほどに炭の香りが押し寄せ、
関東風とは正反対の「力強い旨味」が味わえる。
③ 名古屋流 ひつまぶし(味変三段構え)
名古屋流は食べ飽きさせない構造が魅力だ。
- そのまま
- 薬味
- 出汁で茶漬け
三段階で味が変化する。
読者がこのメニューに魅力を感じる理由は明白だ。
一食で三倍楽しめる。
千根やのひつまぶしは、出汁の旨味も強く、茶漬けにしても和牛並みに存在感がある。

■ どんな人に向いているのか──兵長が具体的に斬る
◎ うなぎの“違い”を理解したい者
食べ比べができる店など、そう簡単に見つからない。
関東・関西・名古屋の差を一気に体験できるのは、
学べるうなぎ屋 と言っていい。
◎ 静かに、丁寧に、良いものを食べたい者
千根やは落ち着いた店だ。
騒ぎたい奴は別へ行け。
ここは“味に集中する場所”だ。
◎ コスパを重視するが、味では妥協しない者
日暮里でこのクオリティは反則レベル。
特に関西風・名古屋風まで揃っている店は珍しい。
賢い選択 をしたい読者には刺さる。
◎ 一人で気軽に入りたい者
散歩途中の一人客も多い。
うなぎ屋で緊張する必要はない。
“単独行動”に最適な店だ。
◎ 谷中散策とセットで楽しみたい者
食後にゆっくり散歩。
これがまた相性抜群だ。

■ 店舗情報
■ 千根や(ちねや)
- 住所:東京都台東区谷中5-9-25
- 最寄り駅:JR日暮里駅 西口 徒歩3〜5分
- 電話:03-6319-8457
- 営業時間:昼〜午後(売切れ次第終了)
- 定休日:月曜日・木曜日
- 席数:14席
- 特徴:国産うなぎ・炭火焼・三流派対応(関東/関西/名古屋)
■ 総括──うなぎという“文化”を理解したいなら行け
千根やは、
うなぎを食べる店ではなく、うなぎを理解する店 だ。
関東の柔らかさ、
関西の香ばしさ、
名古屋の多彩さ。
それぞれが“どれも正解”であり、
その違いに気づいた瞬間──
うなぎはただの食べ物ではなく、文化になる。
食べ比べの奥深さを知りたければ行け。
三つの流派が揃う戦場は、そう多くない。
